2017年08月08日

白桃の匂いは幸せの匂い。

絶賛夏バテ中。だ~る~。
ハロー警報をなんとなくフレンドリーに感じる勘違い。


家人が帰宅すると、玄関のコンクリのところに、みけちゃんが寝そべっていたそうです。
冷たい場所を探してるんだね。

みけちゃんは、ここいらを縄張りにしている野良猫です。
みけちゃん以外の野良猫を見たことがないので、猫だけど孤高の一匹狼です。
みけちゃん、とは私が勝手につけた呼び名ですが、近所の子供がみけちゃーんと呼んでいるのを聞いたので、見たまんま、たいていみけちゃんと呼ばれているのではないかと推測します。
三毛の柄の黒い部分がちょこっと鼻にかかっているので、フルネームは「はなくそみけちゃん」です。

みけちゃんは、人間を敵視してはいないようですが、懐いてもいません。
だから、触らせてもらえません。

みけちゃんは、しゃべる猫です。
ある日、窓に寄りそうようにみけちゃんが座ってこっちを見上げていて、目が合うと「にゃー」と言う。
そして、目を逸らさないまま更に鳴く。
「あら、みけちゃん」「にゃー」
「どうしたの?ひと休み中かな」「にゃー」
「みけちゃん」「にゃー」
「お腹すいたの?」「にゃー」
「なんか食べる?」「にゃー」
「煮干しかハムくらいしかないけどいい?」「にゃー」
「じゃ持ってくから、ちょっと待っててね」「にゃー」

外に周ると、建物の向こう側にさっと隠れて、半身だけ出してじっと見ている。
食べ物を置いても、呼んでも、待っても、決して近寄らないので、私が隠れることにする。
ちょっとしてそーっと覗くと、食べ物は無くなっていて、また建物のかげから半身で見ている。
出て行って、また食べ物を置いて、隠れる。
覗くと、無くなっていて、また見てる。
建物の向こう側とこっち側で、交互に出たり隠れたりをくり返し、近所の人に見られたら不審がられたかもしれませんが、みけちゃんとコミュニケーションが取れたので、私は嬉しかった。

別の日に、窓の外から「にゃあん にゃあん にゃあん にゃあん」と思いきり呼ばれたこともありました。
「みけちゃん?またハム食べるの?」「にゃあん」
「あーでも、ごめんね、今手がはなせないの」と言うと、もう一回「にゃあん」と聞こえて静かになりました。

時々道路をぱあっと横切るみけちゃん。背の高い雑草の陰でごろんごろんしていたり。
向かいの家の門柱の上に、箱になって鎮座ましましていた時には、一瞬擬宝珠かと目を疑いましたが、悠然と下々を見下ろす風情は狛犬のようでもある。

年に2~3回、荒れ狂うみけちゃん。
子泣き爺の泣き声とはきっとこんな声だろう、と思わせる、妖しの幼子のような声が夜中家の周りをうろうろしている。ちょっと怖い。

深夜に響く、何かの小動物の死に物狂いで逃げ回る音と鳴き声、興奮したみけちゃんの威嚇する声、それが続いた後の小動物の絶叫と断末魔の悲鳴と、唐突な静寂を聞いてしまった時は、何とも耐えがたい重苦しい気持ちになりましたが、それが弱肉強食ワイルドライフでみけちゃんライフです。

ペットとのように深い交流はできなくても、みけちゃんが元気にいる姿を見れるだけで何だかぽっちり幸せなので、車に気をつけて楽しく長生きしてね、どうしても御飯が獲れなかった時は呼びにおいで、と心の中で思ったりしています。

posted by see-co at 21:39| 日記 | 更新情報をチェックする